2016年12月
ベラベッカ ⁉
フランスでの 修行を終えて 帰ってきたのが 1994年でしたから
もう22年が経ちました
まさか こんな日が来るとは・・・
皆さんは アルザス地方の クリスマス菓子 ベラベッカ Berawecka を ご存じでしょうか
アルザス語で 洋梨のパン と言う意味だそうです
アルザス料理の本にも出ていますが
あまり 食欲のわかない写真です
こちらは 酢キャベツと ソーセージや ベーコンを煮込んだ
シュークルートです
このベラベッカを フランスから帰ってきて 初めて
「よし 作ってみよう
」 と 思い立ったのです
まずは ドライフルーツを ただひたすら刻みます
洋梨
プルーン
あんず
いちじく
ドレンチェリー
そして
レーズン
オレンジピール
ナッツ類は くるみに アーモンドホール ダイス ピスタチオ
それらを たっぷりの キルシュ酒と クローブ・シナモン・アニスパウダー・黒コショウなどの
スパイスと共に 漬け込んで
ほんの少しの パン生地を加えて つなぎにします
パン屋さんで売ってたものは もっとパン生地が多くて どちらかと言うと パンの 仲間と言う感じでしたが
私が働いていた Neagel ネゲル では ほぼほぼ ドライフルーツの 塊 でした
あの頃の私は この菓子の事を 理解出来ないでいて
「 あまり 好きじゃない・・・ 」 と思っていて 日本で作っても 絶対売れないだろうなぁ~
と 思ってました
それが どうでしょう・・・
なんだか 無性に食べたくなったのです あの 滋味溢れるお菓子を・・・
これも 月日の流れでしょうか
フランスで使っていた セミドライの洋梨が 手に入らなかった分
まったくの 再現とは行きませんでしたが パンチのあるスパイス感
後から あとから いろんなフルーツや ナッツが 顔を出してきて なかなかの味です
そんな ベラベッカを 携えて 行ってきました
年末のご挨拶に レストラン シュマンドール さんへ・・・
手渡して 中を覗いた瞬間 「 ベラベッカ 」 って 分かってしまう センム
さんて いったい・・・
シュマンドールさんでの 食事は
いつもの通り
「おいひ~ 」 の連続で・・・
マロンのヴェルーテ
上州麦豚の白ワイン煮
きのこのリゾット添えでした
小海老の コキーユ
フォアグラの ガトー仕立て
ホントに お菓子みたいでした
エゾ鹿の クロケット
メインは 和豚もち豚の ロースト
ガッツリ 食べたぁ~
はじめのデザートは
青林檎のシャーベットで さっぱり
クレーム ランべルゼ
今回は 目の前で
お皿に絵を描いて
いただきました
フランボワーズソースの
中に
ブルーベリーソース
抹茶ソースで
葉っぱを描いて・・・
パンジーの完成です
この絵心
さすがですよね
私も 負けじと・・・
チョコレートのパヴェは しっかり頂きながら
スプーンで パンジーを 薔薇に・・・
見えるかな
って
これも ファンベック時代に
センムさんから 学んだ技なんですけどね
そうそう ベラベッカ は クリスマスまでの限定で 販売しています
興味のある方は 是非どうぞ
シュマンドールの センムさんの ベラベッカの 感想は こちら
ちなみに 洋梨は 缶詰のセミドライだったので 若干 柔らかかったのですが・・・
生では ありません